2019年5月8日水曜日

0508;染料カラーインクが過去の遺物に。


よく知っているものがなくなっていくのは、やっぱり寂しいものですな。たとえ、自分が使っていなかったものであっても。

ホルベインも染料カラーインクは販売を終了し、今ではアクリリックカラーというものになっています。同じように使うのですが、やっぱり染料とアクリルとは違います。

染料は発色が鮮やかですが、色あせが早いです。紙に色が浸透します。逆に顔料だと発色は染料に劣りますが、耐光性があって色あせしにくいです。そして、色が紙の上に乗るので裏移りしません。

染料はペンなんかにも多く使われていますので、これだけペンが発達すると、カラーインクを使う人が少なくなるということでしょう。色塗り用のペンと言えば、コピックがその最たるものでしょうか。

あとはデジタルの影響も大きいでしょうね。今日日、アナログ画材自体を使わないという人も増えているかと思います。自分も一時期は液晶タブレットで絵を描いていましたが、またアナログに戻ってきました。

でも、カラーインクを使うのなら、絵具の方が使いやすいと思います。使い方は同じですから。たいていの人は、ここで止まってしまって、カラーインクに手を出さないのではと思います。私もそうですし。カラーインクは、知ってはいるけども…という感じで。 でもカラーインクはカラーインクの、そして絵具は絵具の絵作りになります。なので「どうしてもカラーインクが使いたい!」という愛用者には大変な時代になっているわけですよね。

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逆に、万年筆用のインクは多色化され、色んな色が売られるようになりました。そして、自分で色を作ることができるインクも登場しました。が、これを画材として使うにはやっぱり違う、これはあくまで文字を書くように最適化されているので、絵を描くにはちょっと…ではあるのでしょう。

かくいう私も、前のプリンタ用のインクを水で薄めてカラーインクのように使ったことがあります。ぶっちゃけ、普通に塗れますよ。カラーインクと比較したら違うかも知れませんが、当然自分で混ぜて色を作ることもできます。絵の具で塗ると、顔料なので主線の上に色が乗ると主線を消してしまうのですが、プリンタ用のインクは染料なので、主線を消しません。コピックも主線を消しませんよね。なので、主線ありきの絵に塗るのには便利かも知れません。こうやって、古いプリンタ用のインクを消費するのもいいかもね。プリンタインクの混色を極めてみるのも面白いかも知れません。

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