自分としては、原稿用紙に書くように印字してもらうと、綺麗なベタ組が維持できるわけですね。あんまり、勝手に字間を空けたり詰めたりしないでほしいのです。しかし、今の組版はそのあたりソフトが好き勝手にやっちゃいますよね。その方が綺麗だとソフトメーカーは判断しているのでしょうが、私としてキッチリ・カッチリ組んでほしいと。
その観点から考えると、書院は合格。OASYSは、えらい男前な仕様だよなぁ…であります。エディやインデザはできて当たり前。で、問題は一太郎なんですよね。どう設定しても、括弧類をぶら下げてくれません。
こういうところまでこだわりだすと、仮に自分が本を書く用事ができた時は、自分で組版しますわーとなるでしょうな。人任せにしちゃうと、どんなものができるか分かったものじゃないというのが今のDTPの現状ではないかと思います。組みが甘い本が溢れている昨今、年々組版のレベルが低下しているように感じます。悪いのは、ソフトの選択肢のなさのせいかもしれませんが。諸悪の根源は、クォークとワードでしょう。クォークは絶滅寸前ですが、ワードは今でも幅を利かしております。「ベタで組んでいるつもりがベタになっていない」本のあまりに多いことに閉口します。