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一太郎やエディカラーなどで電子書籍形式のデータを作ることはできるものの、一太郎は「見開き印刷」を指定しても縦組みの行がページの裏表で合わず、これで本を作るとなると不細工なことになってしまいますし、エディカラーは開発を終了して、サポートも2016年いっぱいで打ち切りという未来のないソフトになってしまいました。インデザインは昔のものなら持っていますが、コスト的に新しいものを導入するだけの意義を感じません。昔のインデザでも、青空文庫形式のタグをインデザ形式のタグに正規表現で置換することによりルビなどに対応できます。
本当は一太郎が組版的にキチンと本を作れるだけの水準を満たしたところまでパワーアップしてくれれば良いのでしょうが、残念ながら16年前のバージョン(一太郎11)から現在(一太郎2016、バージョン26)まで全く組版的には進化無しと、大変ガッカリしています。そういう要望は15年間無かったのかなぁ…? と、非常に疑問なのですが。
※一太郎2018でようやく見開き印刷の裏表の行が揃うようになるようですが、遅すぎます。一太郎は、ワープロとしては重く大きく、DTPをやらせるには中途半端なソフトということで、複数ページにまたがるような、冊子にする文書には不向き…という認識でずっと来ていましたので、ワープロならOASYS、DTP用途にはDTPソフトを導入しました。一太郎は2017から同人用途に機能の追加をシフトしていて、ようやく冊子作りができるソフトになってきたわけですが、それが17年前にできてほしかったのです。
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威沙に関してはタグでの組版なので、TeX《てふ》みたいな感じですね。このやり方はWYSIWYG《ウィジウィグ》(画面で見たまま印刷すること)ができないので、毛嫌いする人はするかも知れません。いらい方はそんなに難しくなく、私はすぐに理解できました。一旦、テキストをTNFという中間データに変換するのがミソであります。基本的には青空文庫形式でルビを打ってTNFファイルに変換し、それにタグを追加して組版なのですが、その加工をどうやってやりやすくするかというところに研究が必要でしょう。
私は、素晴らしいソフトだと思いますよ。組版的なことをもう少し詰めれば、商業印刷でも十分問題なく使えると思っています。
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OASYS7で、簡単に縦組み小説体裁を作ってみました。見開きもバッチリ。ピッタリ裏表が揃います。インデザを持っているので、インデザで作っちゃえばいいのでしょうが、簡単なものは簡単に作りたいですよね。その方が楽ですから。OASYSはルビを振っても行がズレませんし、傍点も打てます。文字も揃います。自分としては、とても使いやすいソフトです。何も考えずに使えるソフトというのはとても有り難いです。一太郎は、ベタ組みをしようと思うと意外と苦労するのです。
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こういうことをする環境は未だにXPです。Win10はいらんことをし過ぎで、使っていて腹が立ちます。XPで何も困りません。あれならPDF作ってWin10などに持って行けばいいでしょうし、XPから直でプリンタ印字もできます。
これを機に、小説執筆に挑戦してみる?φ(。。? いやー、そんな才能はないか(~~;
一太郎は、いつになったらこのズレを直すのか。ずっと言われていましたが、2018で直るのですよね。あとは、版面から紙の端までの左右のアキなどをミリ単位では無く0.1ミリ単位で指定したいとか、キレイなベタ組みを実現して欲しいとかDTP用途としてはまだ自分としては物足りません。
一太郎は、毎年毎年派手な宣伝をして、派手な機能を強化して、派手なオマケを付けて…という売り方ですが、こと冷静に体験版を触ってみると毎回落胆するわけですな。ワープロソフトとして、書き心地の気持ちよさ、操作の快適さ、組版の信頼性など、基本的なことはOASYSの方が上に感じるんですよ。それでも、一太郎はワードに比べたら100万倍マシですが。
自分がOASYSのワープロ専用機に慣れていたから…というのもありますが、打ち方にしても熟語をその都度変換する富士通古来の方法なので、自分としてはATOKの恩恵を受けません。なので、自分はATOKの進化には全く興味なしです。Linuxの変換もMS IMEほどアホではなく、そこそこキチンとしてくれるので、これだけできれば文句ないと思っています。なので、テキスト打ちはどうにでもなります。
でも、OASYSは先のなさそうなソフトですよね。最新版が、昔のものに比べてどう違うかすら書かれていないので、バージョンアップのしようもありませんし。 ということで、一太郎に戻るかも…という状況です。こだわらなければ、簡単なものを作るだけなら、それこそ無料のLibre Writerでもいいんですけどね。そこまで、キチンとしたものを印刷する用事が今では無くなってしまいましたから。昔なら、ネットなどにある長文をじっくりと読みたい時は印刷するしかありませんでしたが、今では電子書籍リーダーに入れれば出先などでも読めますから。というわけで、地味にペーパーレス化が進んでおります。
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