2019年4月8日月曜日

平成ゴシック。

私は好きですので、積極的に使います。もうすぐ平成が終わろうが、気にしません。カシオの付箋プリンターなんかにも搭載していますし、昔のワープロ専用機・書院なんかにも搭載していました。フォントソフトなんかにも大抵入っていました。

過去に書いたと思いますが、昔は富士通の組版システム・IPSを使っていて、それ専用の平成ゴシックのフォントが1書体30万円したのですよ。ほんともう、ビックリ。

でも平成ゴシック、フォントベンダーごとに微妙に違います。去年の2月27日にも書きましたが、たいてい、フォントというものは「どの機器・どのソフトで打たれたものか」が分かるように作ってあります。多分ですが、犯罪なんかに用いられた時など、特定する用事のあることがあるからでしょう。あとは、フォントごとにライセンスの範囲が違ったりとかしますし。でも、フォントは改刻される度に字形がおとなしく素直になって、独特の雰囲気が薄れていくのですよね。今の時代には、癖を無くしてスッキリとしたものの方がいいということなのでしょうか。

あの時は「もう平成書体を使う頻度を減らそう」とか書いていましたが、やっぱり使い続けることに。慣れですね。なんか、コレ見てたら落ち着きますわ。

でも、ダイナのものは仮名の濁点の位置が他と違い、縦で組むと仮名がズレます。そして、富士通のものは漢字などを独自字形に作り替えています。で、キヤノンのものはPDFにフォントを埋め込めません。「なら、ワープロ専用機・シャープ書院に搭載していた書院中ゴシックは?」ですが、比較すると記号、英数字、仮名などはキヤノンのものとほぼ寸分違わずピッタリ合います。なので、キヤノンのものが一番素直な作りなのでしょう。しかし、書院のものは漢字が一回り大きいです。見たらすぐに分かるほど、明らかにデカい。具体的に言えば、105%の大きさ。なので、これで組んで印刷したものを見る人が見たら「あ、書院で打ったな」というのが分かります。

そもそも、なんで書院はモトヤゴシックを捨てて平成ゴシックにしたのだろう? 当時、パンフレットを見ていても不思議でした。モトヤならモトヤ、平成なら平成、どちらかに統一すればいいのにと。

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