という、ここを見ている人全員を置いてけぼりにする話題。
★大倉デジセット ⇒ 業務用のでっかい電算写植機です。昔は、それなりによく使われていたんじゃないかと思いますが、知らない人の方が多いことでしょう
★Z's word JG ⇒ 古のマイコン・PC-9801用のDTPソフトです。非常に自由度の高い文書を作ることができました。ver.2 はガッタガタな低品質の直線アウトラインの秀英明朝・ゴシックがJIS第2水準まで付属(X68000の Z's staff pro 68k ver.2 というお絵かきソフトにもほぼ同じフォントが付属。ただし第1水準までしか無い。写真で打たれている文字は68のコレ)。しかしこの当時のプリンタは解像度が高くなく、これでもそこそこ見栄えの良い文書を作れた。ver.3 は曲線アウトラインのフォントが付属したが、デザイン的にはオマケみたいな品質だった
まず、ここからですね。で、それぞれのゴシックを並べてみると、この通り似ています。あまりにも似ているので、こんなの分かるかいと思うぐらい。でも、よく見ると違います。あ、確かに違うわ。
大倉デジセットの場合、一緒に岩田の明朝・ゴシックや正楷書体、リョービシリウス(丸ゴシック)などが使われていたら見分けやすいですな。 こういったフォントも持っていましたから。
Z's ~ ver.2 の文字は、小説の「マリア様がみてる」の2巻目でしたっけ、の一番後ろに「あ」「い」「う」…と「ん」までゴシックで50音が印字されているものと見比べると「ああ、確かに秀英ゴシック(明朝)だ」ってなります。でも、自分としては秀英にこだわるぐらいなら、游明朝・游ゴシックでいいやって思っています。
せっかくなので、実際に使われた印字物を紹介しましょう。ゲームソフトの説明書です。某インターネットアーカイブとかで「PC-9801 manual」「MSX manual」などで検索すると見つかるかも。こういうのを見ると、懐かしさを感じると同時に当時の熱量を感じます。
☆Amaranth(アマランス ; PC-98 風雅システム)⇒ Z's word JG ver.2
☆ドラゴン・シティX指定(MSX2, 88, 98, 68 フェアリーテール)⇒ 大倉ゴシック
☆X・na(キサナ ; MSX2, 88, 98, 68 フェアリーテール)⇒ 大倉ゴシック
☆セーラー服戦士フェリス(PC-9801 カクテル・ソフト)⇒ 大倉ゴシック
※アクション&RPGじゃなくて、シューティング?? 説明書には「シューティングにRPG性を加えた」とか書かれているけど、パッケージにはシューティングのシの字も無い φ(・・;
☆Filsnown(フィルスノーン ; PC-98 リーフ)⇒ Z's word JG ver.3(斑鳩明朝)
☆フェアリーランドストーリー(X68000, SPS)⇒ 萌黄色の紙に岩田正楷書体(大倉デジセット) で組んである。なぜこんなセンスなのか、マニュアル制作者に聞いてみたい
ベーマガの後ろの方のページ(チャレンジ!ハイスコア、基板やPCの売買など)も Z's word JG ver.2 だと思います。ver.3 は、ガロという漫画雑誌で一時期使われていました。JTCウィンの明朝ゴシックを使った本を見たのは、これぐらいでしょうな。
また、気が向いたら追加しましょう。