日本雑誌協会は、雑誌を売らなければいけない立場ですからね。「これで雑誌が売れる!!」なんてPDFを作って、雑誌の売り方のテクニック的なことを書店に教えていたりしていますし。部数の不正はありませんよ、という意味合いで数字を発表しているとは思うのですが、あまり不景気な数字を出したくないのでしょう。毎回、見るたんびに部数が目に見えて減っていますからね。むしろ、今期はどれだけ部数が減ったかなー? みたいな、穿った見方を楽しんだりするように。そろそろ、この雑誌は危ないんじゃないの? 廃刊のXデーはいつかなー? みたいな感じで。
雑誌が売れないのですな。私だって本を買わなくなりましたし、本屋へも行かなくなりました。理由は簡単で、ネットの影響でしょうね。本を買わなくても、ネットで調べたら大抵のことが分かる時代なのですから。
あと、漫画に関しては、漫画家や漫画雑誌が増えすぎて、それだけでも足りずに今やネット掲載で単行本というスタイルも定着しつつあります。雑誌いらない状態です。競争が熾烈になりすぎて、漫画購買層のパイを奪い合う形になっています。何年か前に「10年で職業漫画家の数が3倍以上になり、今まで平均で10万部売れていた単行本が3万部しか売れなくなった」ということを見ましたが、今はそれ以上に苛烈な状態でしょう。
で、漫画でも情報誌でもそうですが、読者層に合わせる形で内容が高年齢化して、若返りをしなくなったため、新しい読者層を取り込むことができない…という状況になっています。少子化に拍車がかかっているので、若年層を取り込むよりも今ある読者を大事にする方が部数が安定するという守りの戦略ですね。
少年誌なんかもすっかり今では中年誌という体ですし、物議を醸している「SPA!」という雑誌なんかでも、15年前は30歳の男女を読者層としていたはずなのに、今では45歳の男性ということになっています。「SPA!」については、女性蔑視が醜すぎて大問題になりましたが、それに加えて「弱気をくじき、強きを助ける」という最低の内容になりました。全方向に喧嘩を売りまくり、表紙でやたらとセンセーショナルに煽るだけで中身が薄く、「誰がこんな無意味な本を買っているの?」と首をかしげたくなる末期状態に映っています。
男性誌なんかもそうで、週刊現代と週刊ポストはもうすっかり老人御用達の健康と終活の話題ばかりになり、ジャーナリズムは完全に無くなりました。そんな本を作っていて、楽しいの? って、新聞広告を見る度に思います。で、週刊文春もすっかり信用を落とし、週刊新潮に至っては健康記事でタバコを勧めたりと、相変わらずあること無いことを好き勝手に書いています。大嘘を平気で書く本という評価にまで落ちました。まぁ、昔から「難しい言葉で嫌みを書く」ばかりのひどい本でしたけどね。ここの書く健康記事は、アホらし過ぎて呆れます。
もう、雑誌という媒体が時代遅れになっているのかも知れません。それは、雑誌だけで無く新聞もそうです。もう、新聞も含めて斜陽産業でしょうね。新聞も雑誌も、緩やかな死を選びました。なら、その行く末はどうなるか想像するまでも無いでしょう。
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過去に何回か書いているかも知れませんが、私は、週刊の漫画雑誌を今までの人生でただの一度も買ったことがありません。自分の学生時代なんてジャンプなんかは駅のゴミ箱の上や電車の網棚に必ずあったというぐらいでしたし、人からもらうこともありましたしで。でも、自分はそこまで興味を持ちませんでしたので、その頃の漫画にほとんど思い入れがありません。なので、あまり漫画を読まない人間なのですな。
月刊の漫画雑誌だと、小学生の頃はコロコロ読者でした。で、18歳からしばらくの間はりぼん読者でした。その頃、テレビ大阪などで、りぼんの漫画のアニメ化されたものがたくさん放送されていて、これの原作ってどんなの? という興味から入りました。あの頃のりぼんはすごかったのですよ。で、自分のりぼん歴は「神風怪盗ジャンヌ」で終わりました。
男性誌に関しては、悪名高い「SPA!」を大昔にただ1回だけ買ったことがあります。まだ手元にあります。2001年10月10日号というもので、定価は350円でした。「疲労リセットマニュアル」という記事が読みたくて買ったのですが、この頃はまだ普通の雑誌でしたね。でも、二度と買いませんでしたが。
あと、週刊雑誌に関しては、20年以上前にただ1回だけ「週刊現代」を買ったことがあります。東京へ行く新幹線での暇つぶしが欲しくて買ったのですが、それ1回きりです。こういう雑誌って、自分からは買いませんね。たいてい、どこかにあるものを読む、あるいは誰かからもらうという形のものだと思います。なので、ポストも文春も新潮も、自分で買ったことはありません。
女性誌なんて、まず買うことを普通は考えません。待合室に置いてあったら、手に取ってみる程度ですな。
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