2018年5月24日木曜日

0524;人生のセーフティネットは必要だ。

日大アメフトの危険タックル問題が大きくなっています。

しっかし、組織のトップがこんなのだと、所属している人にとっては地獄でしょうな。特に、反則した加害者にとっては、内田という人間は人事権を持った組織のトップであるだけでなくクラブの監督であるわけで、人生に対する影響力をモロに受けてしまいます。

加害者は日大|豊山《ぶざん》高校からスポーツ推薦で日大に入っているそうで。そうなると、おそらく「退部=退学」という大学生活だろうと思います。もし仮にクラブを辞めることになれば、理由がケガであろうが何であろうが、大学を出ることができません。そうすると、大学生活の期間分の貴重な時間、あるいは授業料などの人生のリソースを無駄にすることになります。自分なら、こんな大学生活は縛りがきつすぎて地獄のように思います。なので、不慮のことで退学というリスクを避けるために、スポーツができる人でもあえて普通に入学するという選択肢を取る人がいますよね。

私としては、通常の入試以外で大学に入るスポーツ推薦自体は、いろんな選択肢があるという意味で良いことだと思います。人生はいろいろあって良いと思います。これとて、それなりの実績がないと、あるいは活躍がないと認められないわけですから。しかし、問題なのはその運用方法です。今回の事件は、おそらく「ルール違反をしなければ退学だ」という脅しがあったのだろうと私は推測します。本来ならば、志半ばにしてスポーツをあきらめざるを得ない状況になった時でもちゃんと卒業できるように学校がバックアップしなければいけないと思います。これが教育だろうと。でも、リソースをスポーツに全振りするような大学生活を強いられているので、軌道修正ができないということになってしまっているわけです。

普通以外の方法で人生を歩めば、相当に苦労する…ということでしょう。スポーツは体が資本で、これで人生をどうこうしようとするのは非常にリスクが高いと感じます。なので、普通の人以上にリスクマネージメントが必要になります。自分は、スポーツ推薦で大学を出ている人はすごいと思いますし、退学した人に対しても大変だったんだろうなぁと思います。それだけに、今回の日大の指導者に対しては落胆しかありません。

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